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執筆者の写真hiju gallery

金村修個展 「Marshmallow Brain Wash / Killing Agent」

更新日:2018年10月20日


本展示会は写真家 金村修が大阪で開催する10年ぶりの新作個展となる。

「Marshmallow Brain Wash」では70数点にもおよぶ新作モノクロ作品を、「Killing Agent」では数十点の新作カラー作品を同時展示する。

さらには新作3本を含む4本の映像作品とプリントを融合させた展示など写真家 金村修の写真への忠実な問いかけの眼差しを感じていただきたい。


PROFILE

1964年 東京都生まれ。1986年 イメージフォーラム映像研究所卒業。

1993年 東京総合写真専門学校卒業。在校中にロッテルダム写真ビエンナーレに招聘される。

1996年 MOMAによる「世界の注目される6人の写真家」に選出され作品を出品。

2000年「トップランナー」(NHK)、2001年「情熱大陸」(毎日放送)出演

1997年 日本写真家協会新人賞 、東川国際写真フェスティバル新人作家賞、

2000年 土門拳賞、 2014年 伊奈信夫賞受賞。

写真集に「Spider’s Strategy」「Concrete Octopus」著書に「斬新快楽写真家」

「挑発する写真史」がある。


会期:2018年11月10日(土)~12月9日(日)

時間:13:00~20:00(火~木 休廊)

会場:HIJU GALLERY | 大阪府大阪市中央区本町4丁目7-7 飛鳥ビル 102


OPENING RECEPTION | TALK SHOW 11月10日(土) 19:00~21:00


WORKSHOP |11月11日(日)13:00~ 12月9日 13:00~

広く皆様の作品をお持ちください。金村修が歯に衣着せぬ講評を行います 。



Statement(抜粋)

現実をカメラのフォーマットで切り取ることで現われる写真は、ドーナツの穴の空洞に似てそこに実体として現われることができない。写真は被写体と共に現われるのであり、そこに写っているのは写真ではなく、再現された被写体のイメージであり、何の助けも借りずに写真自身で自らを現すことができないのだ。写真を思考することは、何もない空洞のドーナツの穴を思考することに似ているように思う。ドーナツの穴について思い浮かべるとき、それは穴だけを思い浮かべることができないように、ドーナツの穴についての思考は、つねにドーナツの全体を思い浮かべなければ穴について思考することも現われることもできない。写真もまた被写体を思い浮かべなければ写真が現れてくることができないように、写真自体は何もない空洞の穴に近い存在ではないだろうか。ドーナツの穴がドーナツの全体に依存しているように、印画紙やフィルムや被写体に依存することでしか存在できない写真は、それ自体では実体化することのできないドーナツの穴のような存在だろう。それはそこにありながらもそれ自体で自律的に存在することができない穴なのだ。



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